八重山の天才詩人
ふるさと/八重山の天才詩人
大浜信光(しんこう)(1902~1983)は石垣市大川に生まれた。 生涯詩集は出さないと言っていた大浜信光が周囲の再三の勧めによって77歳にして初めて出した『先島航路』は沖縄近代文学史上の大きな収穫として反響を呼んだ。<県立八重山図書館館長:砂川哲雄氏掲載記事より引用>
「ふるさと」
ふるさとは 島
ぱなり島 八重山(やいま)
レースの襟飾りをつけた
潮騒のとりまく島
石垣と石垣にはさまれ
白い道は
運河のように
音もなく流れ 淀み
人人は
甲羅の赤い
屋根の下で貧しい
ふるさとは 島
台風の島 八重山
赤道の向こうで陽に暖められ
海流が動悸を高めると
蜘蛛も用心ぶかく
低く巣をかけて
しがみつき
熱い砂の上を
駆け回っていた蟹も
岸を離れて穴を掘る
ふるさとは 島
ぱなり島 八重山
パパヤの青い乳房が
るいるいと垂れさがり
亜熱帯の太陽に
ひまわりの花は狂い
火焔木(カエンボク)も血を吐くが
シベリヤから
東支那海を渡り
島に取りつく冬もある
寒さが続くと
南に行きはぐれた鳥が
古見岳の麓
大岩の上にたたずみ
おもと岳の落ち葉の下では
みみずたちが抱き合い
からみ合うが
暖まりそうもない
ふるさとは 島
ぱなり島 八重山(やいま)
レースの襟飾りをつけた
潮騒のとりまく島
石垣と石垣にはさまれ
白い道は
運河のように
音もなく流れ 淀み
人人は
甲羅の赤い
屋根の下で貧しい
ふるさとは 島
台風の島 八重山
赤道の向こうで陽に暖められ
海流が動悸を高めると
蜘蛛も用心ぶかく
低く巣をかけて
しがみつき
熱い砂の上を
駆け回っていた蟹も
岸を離れて穴を掘る
ふるさとは 島
ぱなり島 八重山
パパヤの青い乳房が
るいるいと垂れさがり
亜熱帯の太陽に
ひまわりの花は狂い
火焔木(カエンボク)も血を吐くが
シベリヤから
東支那海を渡り
島に取りつく冬もある
寒さが続くと
南に行きはぐれた鳥が
古見岳の麓
大岩の上にたたずみ
おもと岳の落ち葉の下では
みみずたちが抱き合い
からみ合うが
暖まりそうもない
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この記事へのコメント
懐かしい名前におもわず書き込み
大浜家の屋号は、ピツキヤー。
私は、向かいに住んでいました。
ピツキヤーのじいさんは、厳格でばあさんは温厚
ちなみに大きな黒い犬がいて名前がリキ
本当懐かしい
大浜家の屋号は、ピツキヤー。
私は、向かいに住んでいました。
ピツキヤーのじいさんは、厳格でばあさんは温厚
ちなみに大きな黒い犬がいて名前がリキ
本当懐かしい
Posted by Mrナカモリ at 2005年11月20日 13:23
Mrナカモリさん、書き込みありがとう。
君の事をコラムに書かせてもらいました。
積もる話はゆっくりと。
君の事をコラムに書かせてもらいました。
積もる話はゆっくりと。
Posted by まー先生 at 2005年11月20日 15:13
まさやさん、ひさしぶりです。
大分前に無理言って「信光詩集」をお借りした糸満のT、Sです,あのせつは、ありがとうございました。
こちらは、ときどき覗いてましたが、復活して嬉しいですね、よかった。
この詩の「レースの襟飾り・・・」の所は、痺れますね。大好きな詩の一つです、やいまがあふれてきます。
大分前に無理言って「信光詩集」をお借りした糸満のT、Sです,あのせつは、ありがとうございました。
こちらは、ときどき覗いてましたが、復活して嬉しいですね、よかった。
この詩の「レースの襟飾り・・・」の所は、痺れますね。大好きな詩の一つです、やいまがあふれてきます。
Posted by 糸満・ローターリー at 2006年11月15日 10:41
パパヤ~の部分が少女が大人に成る時の気持ちにも思えます。娘時代の複雑な成長と、挫折・・。
勝手な解釈ですみません。、
勝手な解釈ですみません。、
Posted by sesami__9244 at 2007年09月10日 05:13
子供の頃を思い出すー!
Posted by サンボ at 2007年09月10日 10:06
>sesamiさん、それぞれの感じる解釈でよろしいのです。(^^
いつもコメントありがとうございます。
>サンボさん、島に帰ろーーー
いつもコメントありがとうございます。
>サンボさん、島に帰ろーーー
Posted by まさや at 2007年09月10日 19:59