漫画少女の思い出
昔のコラムから紹介したい。私は2000年42歳、宜野湾市のC商業高校に転勤。じゅん選手入学はその後。
2000年
交換日記(6/13)
美術室に見なれない女生徒がいた。
「何してるの?」 「日記書いてる。」 「日記?」
よく聞けば、担任に提出するというのだ。そういえば4月にそのクラスの新任の男の担任が 「クラスの生徒全員と交換日記をしようと思うんですよ。」と言ってた。
「あ、M先生のクラスか。へー、毎日出してるの?」
「うーん、時々かな。」
「どんなこと書いてるの?見せてよ。」 私の好奇心がむらむらと沸き上がってくる。
「えーだめだよ、だめだめ。」 「1ページだけでいいから、1ページ、頼む。」
生徒は、見せてもいいページを探し始めた。
「うーん、みんな幽霊話ばっかりだから、、、。」 「幽霊話?」
やっと彼女も観念し、私にノートを渡した。
<先生は、幽霊を信じますか?俺は信じます。> (お、俺ー!?)
読み進む。
(俺は声優志望です。)
(オ、オ、出た、、アニメおたくかあ。し、しかしなんでオレじゃなきゃいけないんだよ~)
担任はそんな俺の幽霊話に、ていねいにコメントを書いていた。えらい。
今日の日記は<恋愛の自由について>だった。<ホモセクシュアルとレスビアン、俺は全然悪くないと思う。先生はどう思う?>という内容だった。
「いやあー君、今日の話題はディープだねえ~。」そう私は感想を述べて、日記を閉じた。
担任も大変だ。