石垣島発びっくりコラム 

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学校ネタ

まー先生の個人出版講座?

 仲のいいK先生が4月から執筆していた自分史を出版した。○○社という全国的に名の知れている個人出版系の出版社からだ。

 ネットで調べて摩訶不思議な個人出版の世界を初めて知った。
しかしもっと早めに調べていれば、私はK先生にアドバイスできたのに、と悔やまれてならない。

 K先生がうれしそうに、「全国で流通させませんか?と出版社から言われたんだよ。」と私に話したのが疑念が広がったきっかけだった。

 返品されて売れ残った本は、著者の手元にもどるのだろうか??と思ったのだ。

 答えはもどらない。出版権をたてに、制作費を全額著者が出しているのに関わらず、再び定価の75%で買い取るしか方法はない。

 この制作費のすべてを著者が出し、全国の書店への流通を出版社が請け負うシステムを、
自費出版とちがい共同出版、協力出版などという。

 自費出版は1000冊作れば1000冊自分の物になり、販売するなり、寄贈するなり自由にできる。

 ところが共同出版は著者の手元に送られ自由にできる本の数は100冊に満たない。

 出版にかかる金額1000冊約200万(自費出版も出版社を通した場合同額程度)

 今回の定価は1300円。
 自分で自由に出来る100冊を完売しても13万。
名も知られぬ一市民の本900冊が一時期全国の書店に並んだところで、売れるわけがない。

 売れなくてもいい、返品の分を著者が回収できればそれでいい。
しかし回収するには定価の75%(約1000円)で買い取るしかないのだ。

 K先生の本は内容も楽しくよくできていた。(それは私たちがK先生をよく知っているから面白い、というのもある)

 問題は全国流通ということで共同出版の形態をえらび、200万かけて100冊を作ったに等しいことなのだ。

 自費出版にしてお世話になった人1000名にプレゼントした方がまだいい。

 今後自分史やエッセー、詩集などを出版したいと考えている方はぜひ自費出版にして欲しい。
全額出版社持ちの企画出版は、有名人か、殺人犯か、生協の白石さんクラスじゃないとだめなのである。

 でもだからといって「全国の流通に乗せます。印税も取れます。」などという言葉に乗って共同出版にすると痛い目にあう。

 でもあまり深く考えなければ痛くはないかもしれない。(最後に来てゆらいでどうする!)

 K先生にはこの話はしないことにした。
それどころか私はK先生の本の販売部長としてきのう職場で本の紹介をした。

 
 参考リンク 協力出版という名のたくみなワナ

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この記事へのコメント
書いた本人が面白いと思うことと一般に面白がられていることが違うって、よくあることですよね。
このケースとは逆に著者が何気なく書いたことが受けてしまうことだってあるし。
僕もかつて本の出版に加わったことがあるから頭では解ってるつもりだったけど、ぶろぐを書きはじめてから改めて痛感しました。
自分史を書く際には、まず無料のブログで練習するほうがいいのかもしれませんね^^
Posted by jumechi at 2006年02月11日 16:32
jumechiさん、これからは自分史もブログにすると
面白いかもねえ。
画像が簡単だし。

しかし本人以外すべての人の目にモザイク処理される、、、というのも
変ですね。(^^;
Posted by まー先生 at 2006年02月12日 00:07
 
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